2008年11月20日

帰ってきた三号 その04


二号を猫部屋に閉じこめてから、もうかれこれ一日近く経って
もう一度一号を中に入れてみましたが、二号のおばあさんのような鳴き声は変わりません

「これは・・・時間をかけてもダメかもしれない
いっそのこと二号をケージに閉じこめて、新入り扱いして四号達に引き合わせる手はどうだろう・・?」


そう思いついた僕は、ケージで寝ていた三号を猫部屋に監禁し、逆に二号をケージの中に入れてみました



すると想像していた以上に二号はパニクリました



「とにかく怖い!!ここから出せーーーー!!」とがむしゃらにケージへ体当たり
マンションの外にまで聞こえるような「ガッシャーン、ガッシャーン」という音

完全に目がいっちゃってます


段になっているケージを駆け上り、天井に「ガッシャーン」

下に降りてトイレの砂を、「ガッシャガッシャ」と狂ったように撒き散らし
ケージの隙間から思いっきり手を伸ばして壁を掻きむしる・・
「あぎゃーーーーうぎゃあーーーー」と叫びながら、大暴れ


それを一号と四号は、心配そうな顔で、ケージの直ぐ近くで見守っています
特に四号は身じろぎもせずじーっと見ています


それでも二号はやみくもな大暴れを続けます。

僕は二号が不憫でなりませんでした



・・と、その時・・・



まるで電池が切れたように、二号がピタッと止まってしまいました。

本当に唐突でした

どうしたんだろう・・覗き込んで見てみると

二号はむくっと起き上がり、物凄く情けな〜〜い、子猫のようなか細い声で

「みゃお〜〜〜〜〜ん」

と鳴いたのでした
「出して〜〜〜」と哀願しているのです
憑き物が落ちるというのは、こういうことを言うのでしょう

いつもの二号に戻った!!



  今だ!!


直ぐさまケージの扉を開けてやると、ヨロヨロっと出てきた二号
そこに今までジーッと見ていた四号が、ととととっと走ってきて二号のもとへ近付き、自分の鼻を二号の鼻にチョンとくっつけて、鼻チュンをしました。


それは二号に警戒する隙を与えない、本当に上手いタイミング


そして次に一号がやってきて同じように鼻チュン
二号の顔を舐め始めます

四号も舐めます

呆気にとられる僕



二号はしばらくうっとりと二匹に舐められた後、安心しきったように四号と一号を舐め返します

一日半ぶりに、お互いがお互いを認め
三匹の友情が甦った瞬間でした



端で見ていた僕は、自分の作戦ではあったものの、三匹の友情がこんなにも強いものだったとは思いもよらず、感動していました


二号は一号と四号に舐められて、本当に嬉しそうな表情をしていました
二号も本当はとても寂しかったんでしょう





しかし、猫部屋に監禁している三号は、家の外へ放り出すわけにいきません

三号のテリトリーは徐々に広げて、いずれはとけ込んで貰わなければならないんですが、二号がまたパニックになったらどうしよう・・・




「ま、その時はまた同じ手を使うか・・」


と、思っていたのですが、驚いた事に、猫達は自分たちで解決方法を見つけてしまいました。




三号はやはり喧嘩っ早く、すぐ周りの猫に猫パンチを出して喧嘩になります
二号はすぐパニクって、同じようにテレビの裏に隠れるんですね

すると四号がすぐさま、
「ぐ〜〜〜るにゃん、ぐ〜〜〜るにゃん」と高い声を繰り返し出しながら二号に近づき、自分から鼻チュンするんです。

二号はそれだけで安心し、正気を取り戻します

「俺は四号だよ」と声で知らせながら近付いて行くんですね

間髪置かず、一号も「ウキャキャキャ」っと声を出しながら近付き鼻チュンして、三匹の結束を固めます。



これは一週間ぐらいの間、何度も続いた現象で、四号は二号を安心させて、正気に返らせる方法をあみだしたわけです。

四号のおかげで、二号が長時間パニックになる事は無くなりました








そして段々みんなが冷静になるにつれて、三号は喧嘩っ早いが一番喧嘩が弱い という事が判明してきました(w




三号は、実は小さくて、体重はうちで一番小さい一号より少ないんです。

また、俊敏さ、パワーなど、運動能力的にも、一号、四号の方が上過ぎて、三号では歯が立ちません。



僕は四号に
「三号をうちに馴染むように躾けてくれよ」と、頼んでおいたんですが
四号は素晴らしい働きをしてくれました

何しろ体重も四号の方が上なので、三号が喧嘩を仕掛けても、全く勝負になりません。

三号が尻尾を膨らませ、感情的になりながら突っ込んでいっても、四号は遊びとして軽〜〜くいなしてしまうのです。


一方一号は、俊敏さ、しなやかさで三号を圧倒します。


あれだけ臆病だった二号も、落ち着いて対決すれば三号より二回り以上もでかいので、余裕で三号を撃退します。
むしろ二号が一番、三号とのスパーリングを楽しんでいるようです(w


それからしばらくは、三号が尻尾を膨らませて本気の威嚇と攻撃

他の三匹が、余裕で遊んであげる・・という日々が続きました


僕にしてみれば、あまりに毎日喧嘩ばかりなので、うるさくてしょうがなかったのですが、猫にとっての喧嘩ごっこ(三号は半分本気なんですが・・(wは、良い運動とストレス解消になったようで、メタボリ気味の二号の体が引き締まったほどでした。



今では三号も、他の猫達と舐め合う光景も見られ、それぞれ新しい自分たちの相関図を作り上げていっています。



あの、以前住んでいたマンションで、いきなり子猫集団に取り囲まれてから、三年・・

一号、二号、三号、四号が、全員我が家に居て走り回っている


それを見ていると、本当に感慨無量です。




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ラベル:三号 個人的な事
posted by にくきゅうファイター at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 猫話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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